eigonだって泳ぎたい あひる解剖学

あひる解剖学 hatta method  * BODY WORK

不具合は根本原因を見極める洞察力を。

おはようございます。
色々充電期間中ですが、ぼちぼち投稿しまぁす。
ご興味ある方どうぞ〜。
 3月からWSを色々開催しようと予定立て始めましたが、コロナのことでどんなものだろうと情勢を伺っております。難しいですねとても。とほほ。皆様おきをつけて。自然治癒力の方を鍛えましょう!


🐤あひる解剖学×不具合はまず根本原因を探ることが先。
カラダの修正の考え方を今回は少し詳しくご紹介します。ご参考になれば幸いです。
右肩と上腕二頭筋が痛い体操選手編。
(鹿屋体育大のしゅんぺー君が来ましてん。お久っ。いつもニコニコいいねぇ。皆さんのためにご協力頂きシェアします。ありがとう。)

吊り輪の十字懸垂の時に右腕が痛むのが治らない、という件。
そうなると、病院ではとりあえず安静や冷やし、湿布、としか言われません。
本人も腕や肩周り、鎖骨周りのケアやストレッチもしたりして、なんとか騙し騙しやり続けます、それではそのうち怪我になる可能性大です。
原因はそこではないからです。ここがポイントです。
 合宿がありタイミングが合って来てくれて良かったですぅ。

 

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まず体操のようなすごい競技は、病院で整形外科的不具合がないか、レントゲンまたはMRIで必ず問題がないか診てもらいます。
それで特に問題なければコンディショニングが可能になります。ここは絶対なる約束ごとです。あと指導者の許可も必須です。(勿論彼もM先生の許可を頂いてます)

次に徹底的にカラダ全体を観察していきます。体操競技の特性も考慮しながら。
特に左右差の歪みを徹底的に。
❶右肩が下がっている
❷右足のふくらはぎが縮んでいる
❸右の体側が縮んでいる
❹支持の手の左右差があり右手が弱い
❺右鎖骨が飛び出てかなり大きい
❻ひねりの左右差があり左にひねるのがいかない
❼右太もも前も後ろも拘縮がある
❽鎖骨右下、左臀筋に緊張あり
などなど。右腕の服がかなりねじれて、表れていてわかり易い。わかりますか?
その後特に今取り組んでいる技やひねりやロンダート、軸手、軸足はどちらか、など本人から詳しく聞きますー。
観察からわかることは、右踏きるロンダート故に右ふくらはぎがキュッと縮んでいて(過去に怪我もしている足でもある)右脚が短くなっていて、右の体側も縮み、そのことで右側全体が下がり、肩も落ちます。
彼は少し腕を前にねじり十字をする形をとるので、両腕を水平に上げると、右が下がるので右肩を左より余計に上に上げて捻らなければ平行になりません。
毎度そうなので、右鎖骨に負担がかかり、前に出て、耐えなければならないので周りの筋肉も縮みます。対極の肩甲骨まわりも緊張し、広背筋も右が持ち上がり緊張が多くなります。
右腕ばかり痛いのは、右手が下がっているわけですから、逆立ちなど体操に多い色々な支持の手の時、両手で同時に着いているつもりでも、全て先に右手が着きますから、右手が毎回交通事故にあっているような衝撃になります。痛くなるわけです。
ロペスを跳んでる彼でも、右手が力が入りにくいそうです。押せないのは右腕のその衝撃で肩甲骨に痛みがあるからと、右腕全体が十字懸垂でひねりが強いので、捻れたまま戻ってないからです。筋肉が捻れたままだと骨が窮屈で、まっすぐ使えなくなります。

結果、根本原因は右足の縮みだということがわかります。ロンダートの右踏切や右足の怪我の拘縮などだということが予想されます。 

いずれにせよ肩や広背筋や肩甲骨、鎖骨などの周りの痛みは被害者だということです。

 
これにより対処の仕方が見えてきます。
・ふくらはぎをストレッチ
・ハムストリングの全方向のストレッチ
・前モモのストレッチ
・右体側のストレッチ
・ひねりの左右差をうめるストレッチ
・肩まわりのケア
・前鋸筋トレ
・腕のねじり戻し
・右腕トレ(押せるように)
などをします。ほとんど【オーバーホール=分解点検修理】ということです。その後もう一度油をさして、eco安全運転をするということです。

でも痛い上腕二頭筋は最後まで触らずです。
 彼とは高校時からのお付き合いで日々ほぐれッチやカラダの使い方のレクチャーを受けてくれていたので、ほぐしは殆ど少なくて済みましたし、ほぐれるのも早いです。日々のセルフケアは本当大事ですぅ。

コンディショニングとトレーニング後は、腕は痛みが無くなり、左より動くようになり、かなり伸びましたし、押せるようにもなり、腕も難なく水平になりました。鎖骨の出っ張りも消えました。二人でイェーイ!笑ハイタッチ。
さらにニコニコになりましたとさ。おしまい。

シーズンがそろそろ始まる時期ですが、そういう時に怪我が多くなりがちです。
是非根本原因を見極められる洞察力を磨きましょう。
念入りにコンディショニングをしてなるべく毎日初期化しましょう。

少し苦言になりますが、大学生やシニアになったりすると学生トレーナーさんんトレーナーさんもいたりして、セルフケアや高校の時のような基本トレをしなくなる傾向もあります。もちろんそれは楽チンなのですが、自分のカラダを操るのに自分のコンディションか分からなければ技の習得も滞ると思いますし、デリケートにこなせません。怪我を繰り返すだけです。最低限できることは自分で。それが自分の体を知ることにもなりますし、上達への道だと思います。(もちろんトレーナーさんにはプロの目で外からの目でサポートして頂いて下さい。)

カラダが動く準備かできていないのに練習するのはナンセンスです。
骨が動いて運動できます。骨に負担がかからない使い方を知りましょう。筋肉の役割は第一に骨の安定を保持する、内臓も守る役割です。それも頭に入れましょう。

トライアウトファイトぉ!

痛みなく動けるカラダを。

 

ではまたあひる解剖学でお会いしましょう。サイナラサイナラ、、。!(*・◇・)ノ

happy Sunday ( ^∈∋^ )/

 

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#ケアもするがそれより使い方動き方