eigonだって泳ぎたい あひる解剖学

あひる解剖学 hatta method  * BODY WORK

肩甲骨は寄せない!?

おはようございます。
あひる解剖学の時間です。
長文です。ご興味ある方どうぞー。

バレエ王子君の羽根。
なだらかな左と緊張した右では動きがまるで変わります。

◉脳とカラダのお勉強:肩甲骨は寄せない話。


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バレエのアラセゴンの位置だけでなく、深呼吸でも、肩甲骨を寄せない方が自然です。
カラダはズームインしてみる時もありますが、全体的(ホリスティック)関係性で見る癖をつけるといいです。木を見て森を見ずにならないように、です。

肩甲骨の一部のことだけでなく、対極はどうなのか?
肩甲骨が繋がる骨や筋肉は?と言った具合です。

対極で言うと、カラダの前面に鎖骨や胸骨や肋骨という、カラダを動かすのに要となる骨があります。
肩甲骨を寄せると、前面が弓なりになり過ぎて、呼吸も苦しくなるし、肋骨が前に傾くので、腰も前に押されて背骨の椎間板が潰れぎみになります。

関係ないように思えるでしょうが、実は深呼吸をずっとそれで染み付かせてやってきた人は、無意識にそのようなカラダになっていて、どこかにしわ寄せがきていることを知りましょう。
それも歪みの1つなのです。
王子君の右腕は肩甲骨中に寄り肩が下がってます。一見良いように思うでしょうが、これがカラダを重くして負担かけていき、ロックかかる状態になります。首も右に移動してしまってます。それくらい影響があるということです。
締めるのは胴体を中からすることです、外側の腕ですることではないです。逆に腕は外に伸ばさないとです。

 
深呼吸もバレエも同じなんです。(実は日本人の万歳もクセがすごいのです。)
疲労も溜まっていき、年に何度かギックリ腰をしたり、寝違えたりします。
逆に風邪などの熱で筋肉が緩み、自然と調整できたりもします。(カラダはえらいっ!)
そのくらい肩甲骨を寄せたり緊張させたりすることは、中のものに負担をかけていきます。
 

イラストを見て下さい。
なにげにやっている、深呼吸の形と、男性のスーツ姿での、ピシッと襟元を正す動作。
襟を正すことは、キモチもピシッとし、姿勢を正している、肋骨を出さない姿勢です。スーツは正式にはボタンを締めますね。(皇居での米大統領の案件)

お着物でも【衿を抜く】ことがあります。かしこまった時ではない普段は、すっきり美しく襟足を見せるというフォルムです。
ここが大切なことなのです。きつくし過ぎない、ということです。

私たちはこのように、カラダを【ニュートラルにしておく】ことを実は少しわかってしています。

肩甲骨を寄せるは、ニュートラルではありません。
ニュートラルではないことは、緊張が必ず一緒ですから、動作に邪魔になります。

すぐ戻し動いていくなら問題もないのです。
厄介なことに、深呼吸のクセは結構そのまま形状記憶されている人も多いのです。
戻せるているなら問題ないのですが、戻ってないどころか、そのまま固まっている人もいます。とほほ。
特に出っ尻系の女子は、深呼吸はこうなります。大きい肋骨と骨盤の骨が大きく歪みますからいいパフォーマンスができません。
戻らない例は、パソコンの肩こりです。それだと理解できるかと思います。


特殊なバレエは、このアームスのまま動きますから問題になります。特にピルエット前のプレパレーションのアラセゴンの時に氣をつけて下さいね。
王子はついついやるクセがあるので、ピルエットに繋がりません。
行き過ぎたものは戻すのも変なエネルギーが入ってしまうからです。
そこを理解しましょう。少しでも無駄なエネルギーを作らないスタンスをすることです。

このクセで、肩や背中にいらないコリが蓄積されるということです。それがまた様々に邪魔や悪さをします。肩甲骨自体も動かなくしてしまいます。

肩甲骨は骨盤とリンクし、色々な動きを大きく左右する、ということを頭に入れておきましょう。

ケアも必要ですが、寄せなければ解決することです。
バレエに不可欠な引き上げを中からの呼吸をしっかりしてあげましょう。
肩甲骨や肋骨を固めると、その引き上げの流れも止めてしまうことを理解していくと良いと思います。

肩甲骨はかなり要の骨です。繋がりを意識して使ってみましょう。
カラダってほんと不思議で魅力的面白いですね。

ではまたあひる解剖学でお会いしましょう。サイナラサイナラ、、。!(*・◇・)ノ

happy day ( ^∈∋^ )/